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松澤宥「〈karunā prajñā 2023 悲と智〉円相図開陳」 
〈Ψ2胎蔵〉宥池会コレクションより

2023年2月22日 - 3 月7日 12:00 - 18:00 

※日、月曜日、祝日は休廊、土曜日はアポイントメント制

 観念美術家から量子芸術家へ。そして量子芸術家から素領域遊子(境)へ。こうした松澤宥の不可解な道行は、分析的知性・論理的知性(モダニズム)に頼ったわたしたちの理解をいまなお拒絶しているように思えます。

 というのも、当時のコンセプチュアリズムに擬態しつつ、その脱構築を探ろうとした松澤の営為の湖底には、理論物理学者・湯川秀樹の「存在の理法」と、浄土教=禅を成り立たせる「相互矛盾的自己同一」という二頭のヌシが潜んでいたからです。

 本展では、こうした彼の超芸術の〈横超〉的な性格を少しでも可視化すべく、1950年代半ばから2000年代わたってひそかに制作されてきた〈円相図〉群に光をあてることに致しました。Ψの謎がまたひとつ解き明かされようとしています。ご高覧いただけたら幸いです。

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